中古ワインセラーの危険性 「動作確認済み」の落とし穴

以前掲載した「ワインセラーの選び方 ~中古のリスク~」に続き、今回はもう少し具体的なキーワードを含む内容での中古ワインセラーの危険性についてお伝えしたいと思います。
すでに前回の記事「ワインセラーの選び方 ~中古のリスク~」でもお伝えした通り、ワインを保存するにあたって中古ワインセラーには保証や製品状態等の様々なリスクが存在しています。

セラーシンク

 

今回は業者間にしかわかりにくい、重要なキーワードを上げ、具体的なポイントを抑えます。

その中で、中古オークションやリサイクルショップなどでよく目にするキーワードが何を意味しているのか?
を考えていきましょう。

 

 

 

キーワード 「動作確認済み」
中古オークションなどでワインセラーを探す時に高確率で目にする「動作確認済み」という言葉に気をつけましょう。

「動作確認済み」に安心感をもったことはありませんでしょうか?

一見、「専門の技術者が中古のワインセラーをエミッションテスト等で検査し、新品で購入した場合の正常の使用と何もかわらない動作ですよ。」という解釈に見え、安心して購入できるんだと思う閲覧者様もいるかもしれません。

しかし、多くのリサイクル業者さんは電源コードにプラグをつなぎ、電気が通り、温度表示パネルに温度が表示されていることを確認できた場合にこの表示「動作確認済み」を使っているケースがあります。

そもそも、正常動作のテストを確認できるのはそのワインセラーのメーカーのみとなります。
冷却が弱っていても、電源くらいなら通電可能ですし、冷却基盤にどのくらいのダメージを受けているのかは解体し、専門機器で検査しなければわかりません。

※もちろん熱心にいろいろチェックやテストをやる業者さんもいるかもしれません^^;

これに似たフレーズですと「動作良好」という言葉にも注意が必要です。

例えば、川や海等で高い湿度と塩気が多い場所で数年使用したワインセラーと都内23区の高層マンションなどで使用したワインセラーでは状態は異なります。やはり高湿度、塩気が多い場所での使用は製品本体および冷却基盤に大きな影響を及ぼしています。

つまり、ワインセラーは使用された環境によって状態は千差万別と言えるでしょう。
しかし、電源をいれ通電し温度表示液晶パネルがつけば「動作良好」と一様に謳い文句として使用されている中古販売ケースが多く見えます。

中古ワインセラーの写真を見た時は以前の使用状況まで確認できないのが現状です。
そして実際使用して1ヶ月で故障したというお客様もいらっしゃいました。
もちろん、そこにメーカー保証はなく中古ワインセラー業者さんに相談したら「当社で確認を行った際は動作確認ができました。」等と言われてしまう・・・・泣けてきますよね;;

大切なワインを保存するワインセラーはリスクマネージメントまで検証しましょう!

時に言葉はその人にとって都合のいい解釈を生み出すものです。

大切なワインの保存には慎重な検討していただき、納得の一台に巡りあえますように☻