ワインの製造」カテゴリーアーカイブ

ブドウの栽培 必要条件

ブドウを生育させるには条件があります。 条件によってワインの味わいは大きく異なってきます。 今回ご紹介いたしますのは3つの要素です。 ●日照時間 太陽その1 生育期間は1,300~1,500時間 ワインの生育にとても重要になるのが温度と日照時間です。 ブドウの樹木は太陽光を利用して水と大気中にある二酸化炭素から糖分を生成します それを光合成といいます。 光合成によって生成される糖分(=有機化合物)に生体内で合成されます。 昼夜の温度差があるものも美味しいワインを作る要因となります。 ●水分 00a0c474357fd67fe88502075ad4a8e4_s 年間降雨量500~900mm 土壌に水分が含まれることにより、ブドウに養分が供給されます。 降雨量が多い場合は、必要以上に根が水分を吸い上げて果実を破裂させることや薄い味わいになることもあります。 また、必要以上に降雨量が少ない場合は発育を阻害して枯れてしまいます。 ●土壌 IMG_0442 一般的には水はけのよい土地、痩せた砂利質、礫質土壌の傾斜地が好まれます。 土壌によって適するブドウ品種などがあり、地域ごとに特徴が異なります。... 続きを読む

ワインの作り方 ~発酵とは~

ワインはブドウで作られます。 ワインセラーで環境を考える ~ノンフロンとは~ しかし、そのまま瓶にブドウを入れておいてもワインにはなりません。         そこで必要になってくるのが 【発酵】 です。 ワインは発酵によりアルコールを生み出しワインとして生まれ変わります。   皆さんもよく耳にすることがあるかもしれません。   そもそも 【 発酵 】 とはなんでしょう??   ワインをベースに辞書を引いてみますと ”酵母などの微生物が嫌気状態(空気のない状態)でエネルギーを得る為に有機物(ブドウ)を酸化して、アルコールや有機酸(タンニンなど)、二酸化炭素(炭酸)などを生成” つまりブドウに元来ある酵母や人工的に入れられる酵母のの力を借りてブドウに含まれる糖分をアルコールや渋みの元であるタンニンや炭酸に変えることを 【 発酵 】といいます。 正式名称では 【 アルコール発酵 】 といいます。   抑えておきたい アルコール発酵の ここがポイント! 勉強 アルコール発酵にはこれが必要  

有機物 = 糖分 + 水 = 果汁

  工程は  

( 糖分 + 水 ) +  酵母

  ↓ (アルコール発酵) ↓

アルコール + 二酸化炭素(炭酸)

  つまりワインのアルコールと炭酸はアルコール発酵の副産物なんですね! 味わいの変化にも糖分が多く残っている場合には甘口、全て糖分が分解されると辛口のワインが出来上がります。 その他にも樽で熟成や発酵の温度により味わいに大きな違いを生み出します。   今回ご紹介しましたのは科学的な面での発酵に触れてみましたが 次回は発酵が及ぼす味わいの違いなどの更に奥深くをご紹介していきたいと思います。  ... 続きを読む